01 | 大旱のウンゲイを望むがごとし | 雲霓 | 日照り続きに待ち望む、雨の前触れである雲や虹。 ひどく待ち焦がれている物事のたとえ。 |
02 | 人固より一死有り、或いはコウモウより軽し | 鴻毛 | 人は最後には死ぬものだが、命は重要視して犬死をしないようにすべき場合と、潔く死ぬべき場合とがある。 |
03 | サイは投げられた | 采・骰・賽 | もはや運命に向かって事は進み始めたのであり後退はできない。 |
04 | コウサは拙誠に如かず | 巧詐 | 巧みにいつわりごまかすのは、つたなくても誠意があるのには及ばない。 |
05 | チンを飲みて渇を止む | 鴆・酖 | 後のことは何も考えずに目先の利益を得ること。 または、一時逃れをして後に大変な災いを招くこと。 |
06 | テイヨウ籬に触れて其の角をつなぐ | 羝羊 | 見さかいなく突進して、うまくいかずに進退きわまることのたとえ。雄のヒツジがまがきに突っこんで、角が引っかかって動けなくなるという意から。 |
07 | コウ竜水を得 | 蛟 | 雌伏していた英雄が機会をとらえて世にで出ること。 |
08 | 後悔ホゾをかむ | 臍 | 自分の臍(へそ)を噛もうとしても届かないように、後で悔やんでも及ばないことをいう。 |
09 | 花中のオウゼツは花ならずして芳し | 鶯舌 | 周囲の環境がよいと、その中にいるものも、それに染まって自然によくなることのたとえ。花の中で鳴く鶯の声は、花がにおうように美しく感じられるという意から。 |
10 | 朝菌はカイサクを知らず | 晦朔 | 「朝菌」は、朝生えて晩には枯れるきのこ。 「晦朔」は、晦日 (みそか) と朔日 (ついたち) 。限られた境遇にある者は、広大な世界を理解できないことのたとえ。 また、寿命の短いこと、はかないことのたとえ。 |
11 | 大ウは寸陰を惜しむ | 禹 | 禹は聖人であるにもかかわらず、寸陰(短い時間)を惜しんで仕事に 精励した。まして凡人たる者は、分陰(さらに短い時間)を惜しんでつとめなければならない。 |
12 | オウムは能く言うも飛鳥を離れず | 鸚鵡 | 鸚鵡は人間の言葉をまねてうまく話すが、やはり鳥でしかない。 口先ばかり達者で、実際の行動が伴わないことをいうたとえ。 |
13 | 雀 海中に入りて ハマグリとなる | 蛤・蚌 | 思いがけない変化があることのたとえ。 晩秋の海辺で騒ぐ雀が蛤になるという中国の古い俗信から。 |
14 | ベツ人を食わんとして却って人に食わる | 鼈 | 自分の力も考えないで人を害しようとして、かえって自分が災いを受けることのたとえ。 |
15 | 海枯れ 石タダる | 爛・糜 | 起こりえない事のたとえ。 |