01 | 鬼のカクラン | 霍乱 | 平生頑健な人が珍しく病気にかかることのたとえ。 「霍乱」は日射病のこと。 |
02 | 一富士二鷹三ナスビ | 茄・茄子 | 夢に見ると縁起がよいものを順に三つならべたもの。特に初夢についていう。 |
03 | コウリョウ一炊の夢 | 黄粱 | 人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 |
04 | リョウコは深く蔵めて虚しきがごとし | 良賈 | すぐれた商人は品物を奥深くしまっておき、一見すると手持ちがないように見える。賢者は学徳をみだりに外に現さないため、愚者のように見えるということのたとえ。 |
05 | ハモも一期、海老も一期 | 鱧 | 境遇の別はあっても、人の一生は大体同じであるというたとえ。 |
06 | リンキ嫉妬も正直の心より起こる | 悋気 | やきもちをやいたり嫉妬をするのも、相手を心の底から思っているからであっていい加減な気持ちではないということ。 |
07 | アツモノに懲りて膾を吹く | 羹 | 一度の失敗にこりて、必要以上の用心をするたとえ。 |
08 | ジンコウも焚かず屁もひらず | 沈香 | 役にも立たないが害にもならないこと。 |
09 | インカン遠からず | 殷鑑 | いましめとなる手本は、古いものや遠くのものを捜さなくても、ごく身近にあるということのたとえ。 |
10 | リッスイの地無し | 立錐 | 狭い場所に人や物がたくさん集まり、わずかなすき間もないさまのたとえ。 |
11 | あえてキショウせざるは孝の始めなり | 毀傷 | 人の身体はすべて父母から恵まれたものであるから、傷つけないようにするのが孝行の始めである。 |
12 | コハクは腐芥を取らず | 琥珀 | 廉潔の人は、不義・不正を身に近づけたりはしないということのたとえ。琥珀はちりを吸いつけるが、くさったごみまでは吸いつけないという意から。 |
13 | 狡兎死してソウク烹らる | 走狗 | すばしっこい兎がいなくなることで、獲物を失った優秀な猟犬は不要となり、煮て食われてしまうということ。 転じて、重用されていた部下も能力を発揮できる場や対象がなくなると無価値と見なされること。 |
14 | フカを視れば爛尽す | 斧柯 | 囲碁に興じているうちに時間がたつのを忘れること。 |
15 | ヨバを仮る者は足を労せずして千里を致す | 輿馬 | 他のものをうまく利用することによって、容易に事をなしとげることのたとえ。 |