01 | 梨のツブテ | 礫 | 音沙汰のないこと。音信のないこと。 投げた礫(つぶて)はかえらないところから、「梨」を「無し」にかけて語呂を合わせていう。 |
02 | ブンボウ牛羊を走らす | 蚊虻 | 牛や羊が、蚊(か)や虻(あぶ)のような小さな虫にたかられて、逃げ回ることをいう。 小さなものの害も、大きな災難につながることがあるというたとえ。 |
03 | 疾風にケイソウを知る | 勁草 | 困難や試練に直面したときに、はじめてその人の意思の強さや節操の堅固さ、人間としての値打ちがわかることのたとえ。 |
04 | シャカに説法、孔子に悟道 | 釈迦 | 知り尽くしている人にそのことを説く愚かさのたとえ。 |
05 | 心正しければ則ちボウシ瞭らかなり | 眸子 | 人は表情や声色で飾りたてることができても、心の持ちようは必ず眸(ひとみ)に現れてくる。 |
06 | まずキビをくらい、後に桃をくらう | 黍・稷 | まずいものを先に食べると、後から食べるものがひときわ美味しく感ぜられるということから、 本命はあとから出す(行う)のが賢明だということ。 |
07 | 衆説ロンバクして互いに見る所を執る | 論駁(駮) | 「衆説」は多くの人々の意見。「論駁」は相手の論や説の誤りを論じて攻撃すること。 お互い、議論しあってその中庸を取る意味か。 |
08 | 寒ブリ、寒鯔、寒鰈 | 鰤 | 冬に美味しくなる魚を並べたもの。 |
09 |
変動することなお鬼神の如し、 タンゲイすべからず |
端倪 | 自由奔放にして動くが如く、ちょうど霊魂や 神の存在のようであり、初めから終わりまで、その変化を測り知ることが出来ない。 |
10 | 煦煦を以て仁となし、 ゲツゲツを義となす |
孑孑 | 人に恵みをかける事こそ、他者への思いやりの現われであり、孤立していることは、むしろ人のふみ行うべき正しい筋道である。 |