01 | 傘とチョウチンは戻らぬつもりで貸せ | 提灯 | 傘と提灯は、必要な時以外は忘れがちな物だから、貸す時は返してもらえないつもりで貸せということ。 |
02 | サイロウ路に当たる、安んぞ狐狸を問わん | 豺狼 | 大悪人が政治の要路にいる場合、その下の小悪人よりも、まずその大悪人を除かなければならないというたとえ。 |
03 | 鋳掛け屋のテンビン棒 | 天秤 | 鋳掛け屋の天秤棒は7尺5寸あって普通の6尺のものより長く、その端が荷より長く出るところから、出しゃばりな人、また、その行為のたとえ。 |
04 | 魚を得てセンを忘る | 筌 | 魚を得てしまうと、魚とりの道具である筌は不要になり忘れてしまうように、目的を達すると、それに役立ったものの功を忘れてしまうというたとえ。 |
05 | キンカ一朝の夢 | 槿花 | 朝咲いて夕べにはしぼんでしまう槿花は、その華麗な花の美しさも一日のものでしかない。 栄華のはかないことのたとえ。 |
06 | カギュウ角上の争い | 蝸牛 | 小さな者同士の争い。 つまらないことにこだわった争い。 |
07 | 人生コンテイ無く、飄として陌上のちりのごとし | 根蔕(底) | 人生にはしっかりした土台というものがなく、まるで、都大路にひるがえる塵のようなものである。 |
08 | ソシを食らい、水を飲み肱を曲げて之を枕とす | 疎(疏・麤)食 | 貧しいながらも、人生を心から楽しんでいる暮らしのたとえ。 |
09 | 狐はわが身をとがめずしてワナを責める | 罠・羂 | キツネは罠にかかった自分の不注意を反省せずに、そこにあった罠を責める。愚かな人は、過ちに対して、自分の行いの悪かった点を認めず、他人や状況のせいにする。 |
10 | シュウチは青春の飾りである | 羞恥 | 若い人が恥ずかしがるのは美しくもあるが、年寄りが恥ずかしがって主張すべきことも主張できなくてはお粗末である。人は年齢相応の言動が大切である。アリストテレスの格言。 |