01 | クンユウは器を同じくせず | 薫蕕 | 善人と悪人、また、君子と小人とは、同じ場所にいることができないということのたとえ。香りのよい草と悪臭のする草は、同じうつわには入れない。 |
02 | シュウオの心は、義の端なり | 羞悪 | 悪を羞(は)じ、憎む心が無い者は、人間ではない。 |
03 | 大旱のウンゲイを望むが如し | 雲霓 | 日照り続きに待ち望む、雨の前触れである雲や虹。 ひどく待ち焦がれている物事のたとえ。 |
04 | 一擲ケンコンを賭す | 乾坤 | さいころを投げて、天が出るか地が出るか賭 (か) ける意。天下を取るか取られるか、すべてを運に任せて思いきってやってみる。 |
05 | シノギを削る | 鎬 | 互いの刀の鎬を削り合うようなはげしい斬り合いをする。 転じて、はげしく争う。 |
06 | 秋の日はツルベ落とし | 釣瓶 | 秋の日は、井戸の釣瓶が落ちるように早く沈み、暮れてしまう。 秋の日暮れが早いことのたとえ。 |
07 | 富貴はキョウシャを生じ、きょうしゃは淫乱を生ず | 驕奢 | 財産ができ地位が上るにしたがって、心が驕(おご)りたかぶるようになることをいう。 |
08 | 人口にカイシャす | 膾炙 | だれの口にものぼり、広く世間に知られて、もてはやされること。 |
09 | シットは愛の王国の暴君である | 嫉妬 | セルバンテス『ドン・キホーテ』より。 |
10 | 議論は真理のフルイである | 篩 | 議論は真理に近づく。 |