01 |
筏が永くツツガないのは水と争わないからである |
恙 |
いかだが水に浮いていられるのは、水に逆らわないからである。何事も、時流に逆らわないのが、長く在る秘訣である。 |
02 |
ビワと焼き魚を一時に食うべからず |
枇杷 |
悪い食い合せの一つ。 |
03 |
荘周、夢にコチョウとなる |
胡蝶 |
自分と物との区別のつかない物我一体の境地、または現実と夢とが区別できないことのたとえ。 |
04 |
勧学院の雀は蒙求をサエズる |
囀・哢 |
勧学院にいる雀は、学生が「蒙求」を読むのを聞いておぼえ、それをさえずる。身近に見たり聞いたりしていることは、自然に習いおぼえることのたとえ。 |
05 |
鳩に三枝の礼あり、烏にハンポの孝あり |
反(返)哺 |
親に対して礼儀と孝行を尽くすこと。 ハトは親と同じ木に止まるときに三本下の枝にとまり、カラスは育ててくれた親の恩に報いるために、えさを運んで口移しにして老いた親に食べさせて養う。 |
06 |
ドンシュウの魚は枝流に游がず |
吞舟 |
舟をまるのみするほどの大魚は小さな川にはすまない。大人物はつまらない者と交わったりはしない、また、高遠な志を抱く者は、小事にはかかわらないことのたとえ。 |
07 |
セキカクの屈するは伸びんがため |
尺蠖 |
大きく発展しようとするならば、時には忍耐して時機を待つことも必要である、ということ。 |
08 |
キンルの衣は再び得べし、青春は再び得べからず |
金縷 |
どんなに高価な服もお金さえあれば手に入れることができる。 だが、一度過ぎ去ってしまった青春は、二度と取り戻すことはできない。 |
09 |
メイテイは一時の発狂なり |
酩酊 |
ラッセルの言葉か。 |
10 |
労働は苦痛に対するタコをつくる |
胼胝 |
出典不明。 |