01 | コウシツの交わり | 膠漆 | かたく結びついた友情。膠(にかわ)や漆は、接着に用いたことからいう。 |
02 | アコギが浦に引く網 | 阿漕 | 人知れず行う隠し事も、たびたび行えば広く人に知れてしまうことのたとえ。 |
03 | 痘痕もエクボ | 靨・笑窪 | 愛する者に対しては、欠点さえも長所に見えることのたとえ。 |
04 | 月とスッポン | 鼈 | 月もスッポンも同じように丸いが、比較にならないほどその違いは大きいこと。 |
05 | ケサと衣は心に着よ | 袈裟 | 袈裟も衣も、ただ身に着けているだけではだめで、心にしっかりとした覚悟を持ってこそ、正しい仏道信仰といえる。 |
06 | イツボウの争い | 鷸蚌 | 利益をめぐって両者が争っている間に、第三者に利益を横取りされて共倒れに終わってしまう愚かさのたとえ。 |
07 | 画竜テンセイを欠く | 点睛 | 物事をりっぱに完成させるための、最後の仕上げを忘れること。 また、全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること。 |
08 | 法螺とラッパは大きく吹け | 喇叭 | 嘘をつくなら人が信じないような大ぼらを吹け。 そういう嘘なら人も傷つけず、嘘だとわかっても腹も立たないということ。 |
09 | ハモも一期、海老も一期 | 鱧 | 境遇の別はあっても、人の一生は大体同じであるというたとえ。 |
10 | 良馬はベンエイを見て行く | 鞭影 | 良い馬というものは、鞭でその尻を叩かれる前に、鞭の影を感じ取るだけで走る速度を上げることができる。優れた人物は、他人の指示や指導を待たずに行動ができる。 |