01 | 触らぬ神にタタりなし | 祟 | その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。 めんどうなことによけいな手出しをするな、というたとえ。 |
02 | ナメクジに塩 | 蛞蝓 | 不得手なものに対してすっかり萎縮して元気を失うことの喩え。 |
03 | タデ食う虫も好き好き | 蓼 | 蓼のような苦味のあるものでも好んで食べる虫がいるように、人の好みはさまざまであるということ。 |
04 | 秋の日はツルベ落とし | 釣瓶 | 秋の日は、井戸の釣瓶が落ちるように早く沈み、暮れてしまう。 秋の日暮れが早いことのたとえ。 |
05 | 鬼のカクラン | 霍乱 | 平生頑健な人が珍しく病気にかかることのたとえ。 「霍乱」は日射病のこと。 |
06 | モッコウにして冠す | 沐猴 | 猿であるのに冠をかぶっている。 見かけは立派だが、心が卑しく思慮分別に欠ける人物のたとえ。 |
07 | 名をチクハクに垂る | 竹帛 | 名前を歴史上にとどめる。 後世に伝えられるような偉業をなし遂げること。 |
08 | カイドウの睡り未だ足らず | 海棠 | 玄宗皇帝が酔後の楊貴妃を評した言葉から、美人が、眠り足りないときのように、酒に酔って目もとをほんのり赤くしているさまをいう。 |
09 | コハクは腐芥を取らず | 琥珀 | 廉潔の人は、不義・不正を身に近づけたりはしないということのたとえ。琥珀はちりを吸いつけるが、くさったごみまでは吸いつけないという意から。 |
10 | 過ちては則ち改むるにハバカること勿れ | 憚 | 自分が誤っていると悟ったなら、躊躇なく、すぐ改めるべきである。 |