01 | あばたもエクボ | 靨・笑窪 | (好きになると相手のあばたでもえくぼのように見える意から)ほれていると相手の欠点も欠点とは見えないで、長所のように見えるものだということ。 |
02 | 猛火リョウゲンより甚だし | 燎原 | 悪い行いはすぐに世間に広まってしまうということのたとえ。 |
03 | 飽かぬは君のゴジョウ | 御諚 | 主君の命令であれば、どんな無理なことでも嫌だとはおもわないということ。 |
04 | カショの国に遊ぶ | 華胥 | 中国古代の伝説の王、黄帝が、夢の中で華胥の国に遊んだという故事から、吉夢または夢のこと。 |
05 | フンケイの交わり | 刎頸 | 相手のためなら首を切られて死んでも後悔しないほどの親密な交際。 |
06 | シンイ去り難し家を守る狗の如し、慈心失い易し彼の野鹿の如し | 瞋(嗔)恚 | 瞋恚(いかりやうらみなどの感情)は、なかなか自分から離れてくれないものである。それはちょうど家を守っている犬が、飼い主から離れないのと似ている。慈しみの心を失いやすいのは、野にいる鹿が人を恐れて近づかないのと似ている。 |
07 | ケにも晴れにも歌一首 | 褻 | 人間は必要に迫られれば、なんでもするというたとえ。 貧乏すれば盗みも働くし、恋をすれば歌を詠むという意から。 |
08 | 盗人に糧をモタラす | 齎 | 敵に武器を貸し与え、盗賊に食糧をやる。わざわざ敵を助けて、味方の損害を大きくするたとえ。 |
09 | ベツ人を食わんとして却って人に食わる | 鼈 | 自分の力も考えないで人を害しようとして、かえって自分が災いを受けることのたとえ。 |
10 | ソクインの心は仁の端めなり | 惻隠 | あわれみの心は、仁の芽生えである、という意味。 |