01 | 鳩に三枝の礼あり、烏にハンポの孝あり | 反(返)哺 | 親に対して礼儀と孝行を尽くすこと。 ハトは親と同じ木に止まるときに三本下の枝にとまり、カラスは育ててくれた親の恩に報いるために、えさを運んで口移しにして老いた親に食べさせて養う。 |
02 | 法螺とラッパは大きく吹け | 喇叭 | 嘘をつくなら人が信じないような大ぼらを吹け。 そういう嘘なら人も傷つけず、嘘だとわかっても腹も立たないということ。 |
03 | イツボウの争い | 鷸蚌 | 利益をめぐって両者が争っている間に、第三者に利益を横取りされて共倒れに終わってしまう愚かさのたとえ。 |
04 | ソクインの心は仁の端なり | 惻隠 | あわれみの心は、仁の芽生えである、という意味。 |
05 | ルイセツの辱め | 縲絏(紲) | 縄目にかかること。罪人として捕えられること。 |
06 | チクハクに著す | 竹帛 | 名前を歴史上にとどめる。 後世に伝えられるような偉業をなし遂げること。 |
07 | ランジャの室に入る者はおのずから香ばし | 蘭麝 | よい環境にいてよい友人と交われば、自然に感化されて自分の身も正しくなるということのたとえ。 |
08 | 五寸の鍵カイコウを制す | 開闔 | 大きな門は小さな鍵でしか開け閉めできないように、規模の大小だけで物事を判断するべきではない、との意味。 |
09 | テイワの内、蛟竜を生ぜず | 蹄窪 | 牛馬の蹄跡の窪んだ所には蛟龍は生じない。 小さな土地には大人物は出ないたとえ。 |
10 | 民を貴しと為し、シャショク之に次ぐ | 社稷 | 人民が国家の根本で最も大切であり、国家のことはこれに次ぐものであるということ。 |