01 | コウリョウ一炊の夢 | 黄粱 | 人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 |
02 | 千丈の堤もロウギの穴を以て潰ゆ | 螻蟻 | ごく小さな欠陥や油断が、取り返しのつかない大きな損害や事故の原因になるという戒め。 |
03 | 切羽ハバキする | 鎺 | 刀に手をかけて談判するところから、ひざづめ談判をすること。 |
04 | カイドウの睡り未だ足らず | 海棠 | 玄宗皇帝が酔後の楊貴妃を評した言葉から、美人が、眠り足りないときのように、酒に酔って目もとをほんのり赤くしているさまをいう。 |
05 | 大匠は拙工の為にジョウボクを改廃せず | 縄墨 | 教育は出来の悪いものに合わせて行ってはいけない。 教育の水準を下げてはいけない。 |
06 | クンユウは器を同じくせず | 薫蕕 | 善人と悪人、また、君子と小人とは、同じ場所にいることができないということのたとえ。香りのよい草と悪臭のする草は、同じうつわには入れない。 |
07 | シボクの信 | 徙木 | 約束を必ず実行することのたとえ。 為政者は人民に法の権威や信用を示すべきという戒めのこと。 |
08 | 甘瓜クテイを抱く | 苦蔕 | 甘い瓜でもへたは苦い。完全無欠なものはない。 |
09 | ホンシャの上に仲尼なく、の下に伯夷なし | 奔車 | 聖人や賢者は、あやうい国家のもとに身は置かないということのたとえ。狂奔する車には孔子もおとなしく乗っていられず、転覆した舟の下からは伯夷でものがれようとする。 |
10 | 発すること鏃矢の如く、動くことライテイの如し | 雷霆 | 鏃矢(ぞくし)は、するどい矢。雷霆(らいてい)は、雷の響き。兵を動かすときには、雷のように激しくすること、という意味。 |