01 | 魚を得てセンを忘る | 筌 | 魚を得てしまうと、魚とりの道具である筌は不要になり忘れてしまうように、目的を達すると、それに役立ったものの功を忘れてしまうというたとえ。 |
02 | オクビにも出さず |
噯・噯気 噫・噫気 |
心の底に秘めていて、それらしいそぶりも見せないこと。 |
03 | ケンロの技 | 黔驢 | 自分の腕前や技量が劣っているのを自覚せずに恥をかくこと。見かけだおしで、思ったほどの能力がないことのたとえ。 |
04 | アバタも靨 | 痘痕 | (好きになると相手のあばたでもえくぼのように見える意から)ほれていると相手の欠点も欠点とは見えないで、長所のように見えるものだということ。 |
05 | レイスイの交わり | 醴水 | 子の交わりは水のように淡白であるがいつまでも変わることがなく、小人の交わりは甘酒のように甘く濃厚であるがすぐ飽きてしまうということ。 |
06 | シュヒ終に外に向かって曲げず | 手臂 | 正しい道理は、曲げられることがない |
07 | 食前方丈イッポウに過ぎず | 一飽 | 人が1回に食べられる食事の量には限度がある。ぜいたくなごちそうもほんの一部を食べるだけで満腹してしまうのだから、ぜいたくもほどほどにしたほうがよい。 |
08 | 他人のセンキを頭痛に病む | 疝・疝気 | 自分に関係のないことで余計な心配をすることのたとえ。 |
09 | 衆口金を鑠かしセッキ骨を銷す | 積毀 | 讒言(ざんげん)が積み重なると、堅い骨も溶かしてしまう。 人々の言う悪口の恐ろしさのたとえ。 |
10 | 目はゴウモウを見るも睫を見ず | 毫毛 | 目は毛筋ほどのことも見逃さないのに、自分の睫は見ることができないように、他人のことにはよく気がつくが、自分の短所についてはまるきり分からないことをいう。 |