漢字検定１級過去問 平成29年度【第2回】 故事成語・ことわざ

01	カカア天下に空っ風	嬶	嬶天下とは、妻の権威・権力・威厳が夫を上回っている家庭を指す。 「からっ風」と並んで、上州名物と言われる。
02	ケンカ玉樹に倚る	蒹葭	実力もない者が親類などの威光で分不相応に引き立てられることのたとえ。
03	積水をセンジンの谿に決す	千仞（尋）	勝利者の戦いは、満々とたたえられた水（すなわち. 積水）を深い谷底に切って落とすような、激しい勢いの得られる形のもとに、一気に決められる。
04	ハモも一期、海老も一期	鱧	境遇の別はあっても、人の一生は大体同じであるというたとえ。
05	越鶏はコクランを伏す能わず	鵠卵	人の才能には差があり、才能を超えた大きなことを求めてもできないたとえ。
06	クレは桶屋の棚にあり	榑	くれくれとしつこくねだる相手へのしゃれ。榑なら桶屋の仕事場の棚にあるから、「欲しけりゃそこからかっぱらっておけ」という意味。
07	群蟻セイセンに附く	腥羶	利益が発生するところに、人々が群がることを卑しむ言葉。 「羶」は生臭いことで、生臭い肉に蟻が集まるということから。
08	オコの高名せぬに如かず	烏滸 痴 尾籠	愚か者が不相応に高い評価を得るなんて、しないほうがましだの意味か。
09	チョウビの勇を奮う	掉尾	最後の勇気をふるい起こして奮闘する。 最後の努力をする。
10	ゴウレイ自ら用う	剛戻	強情で他人の意見に耳を傾けず、もっぱら自分の思うとおりに事を行う。