01 | 百舌のハヤニエ | 早(速)贄 | モズ類が捕えた獲物を樹木のとがった枝や有刺鉄線のとげなど鋭利な物に突き刺しておく習性。 |
02 | ソウデン変じて滄海となる | 桑田 | 広い海原が桑畑に変わる。 世の中の移り変わりの激しいことのたとえ。 |
03 | センソの仁 | 吮疽 | 部下の苦労をねぎらって大切にすること。 中国の戦国時代の楚の将軍の呉起は、悪性の腫物で苦しんでいる部下の血膿を吸い取ってやったという故事から。 |
04 | 二卵を以てカンジョウの将を棄つ | 干城 | ささいな過失にこだわり、有能な人物を用いないことのたとえ。 「干城」は、外敵を防ぐ干(たて)と城。 転じて、軍人。 |
05 | ホウロク千に槌一つ | 焙(炮)烙 | つまらぬ者がいくら集まっても、一人の優れた者にはかなわないということのたとえ。焙烙はどんなにたくさんあっても、槌一つで全部割られてしまうという意から。 |
06 | スウロの学 | 鄒魯 | 儒学のこと。 鄒とは、孟子の生地(山東省鄒県)。魯は孔子の生地(昌平郷辺境)。 |
07 | 合抱の木もゴウマツに生ず | 豪末 | 一かかえもある大木も、最初は毛筋の先ほどの小さい芽ばえから大きくなったものである。始めから強く大きなものは無いという例え。 |
08 | ジャコウは臍故命を取らるる | 麝香 | ジャコウジカの雄は下腹部から良い香りを発するために、それをねらった猟師に殺される、ということから、長所が逆に災いを招く原因となることのたとえ。 |
09 | 臥榻の側、他人のカンスイを容れず | 鼾睡 | 自分の寝床で他人が眠るを許さない。自国の近くに独立国を認めないこと。 |
10 | カユ相揜(おお)わず | 瑕瑜 | 長所と短所をともにありのままに示して、隠さないことのたとえ。 |