01 | 城外には頽檐矮屋のみが残っていた | たいえん |
くずれたの軒。あばらや。 | ||
02 | 巾幗の身ながら勇猛に闘った | きんかく |
女性の頭の飾り、または、喪中にかぶる頭巾。 転じて、女性。 |
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03 | 母は痊癒に赴いたが衰弱が甚だしい | せんゆ |
病気やけががすっかり良くなること。 | ||
04 | 仏像の瓔珞が燭光に煌めく | ようらく |
①インドの貴族男女が珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具。 ②仏像の天蓋、また建築物の破風などに付ける垂れ飾り。 |
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05 | 古寺の高甍が夕靄に映える | こうぼう |
高い屋根。高いいらか。 | ||
06 | 泥酔し蹣跚として跣歩する |
まんさん はんさん |
足もとがよろめいて、ひょろひょろと歩くさま。 | ||
07 | 薪を集め炊爨の準備にとりかかる | すいさん |
飯をたくこと。にたき。さんすい。 「爨」は、かしぐ意。 |
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08 | 硯箱に繊細な象嵌を施す |
ぞうがん ぞうかん |
①布または紙などに、模様を金泥・色紙などで細くふちどったもの。 ②金属・木材・陶磁器などの素地に模様を刻んで、他の材料、特に金・銀・赤銅などをはめ込む技法。 |
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09 | 塔が兀然と聳えている |
こつぜん ごつぜん |
①高くて上が平らなさま。②動かぬさま。 ③あやういさま。心もとないさま。④無知なさま。 |
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10 | 道真は讒言により貶謫の身となった | へんたく |
官位をさげて遠方の地へ流刑にする。 | ||
11 | 無辜の民が擾乱の廉で縲絏にかかる | るいせつ |
縄目にかかること。縛られて獄に入ること。 「縲」は黒縄、「絏」「紲」はつなぐ意。 |
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12 | 弊袴すら左右に以て賜わずして之を蔵す | へいこ |
やぶれた、はかま。 | ||
13 | 露簟清瑩として夜を迎えて滑らかなり | ろてん |
露の降りたたかむしろ。 | ||
14 | 精を得て麤を忘る | そ |
あらいこと。大まかなこと。 | ||
15 | 飛鳥も故郷を過ぐるや、猶躑躅徘徊す | てきちょく |
①足ぶみすること。ためらうこと。ちゅうちょ。 ②ツツジの漢名。 |