問1
01 | きっきゅう じんすい | 鞠躬 | 国のために命を懸けて尽くすこと。 「鞠躬」は身を低くしてかしこまること。 「尽瘁」は自分のことをかえりみずに、全力をつくすこと。 |
( ? )尽瘁 | |||
02 | さんし しょうか | 三豕 | 文字を間違えること。 中国の春秋時代の子夏が旅の途中に、「晋の軍隊が三匹の豕と河を渡った」と史書を読んでいるのを聞き、「己」を「三」、「亥」を「豕」と読み間違えて、三匹の豕ではなく、年号の己亥の年と読み間違えたのだろうと指摘したという故事から。 |
( ? )渉河 | |||
03 | うんきん せいふう | 運斤 | 同じ人間とは思えないほどの素晴らしい技術。 または、そのような技術を持っている職人。 「運斤」は手斧を振るうこと。「成風」は風を起こすこと。 手斧を振るって風を起こすという意味から。 鼻の先に塗った白土を、石という名前の大工が、風を起こすほどの勢いで手斧を振るって、傷一つつけずに白土を落としたという故事から。 |
( ? )成風 | |||
04 | せんしん ていしょう | 浅斟 | 酒を軽く飲んで歌や詩を小声で口ずさむこと。 「浅斟」は少量の酒をたしなむ程度に軽く飲むこと。 「低唱」は歌を低い声で歌うこと。 |
( ? )低唱 | |||
05 | いっこう いちびゃく | 一闔 | 陰の気と陽の気が衰えたり盛んになったりする様子。 「一」は"あるときは"の意味。 「闔」は閉じること。 「闢」は開くこと。 |
( ? )一闢 | |||
06 | すんぜん しゃくま | 尺魔 | 世の中には悪いことが多く、善いことは少ないことのたとえ。または、よいことがあっても、悪いことに邪魔されてうまくいかないということ。 |
寸善( ? ) | |||
07 | たんし こしょう | 壺漿 | 自分たちを救ってくれた軍隊を民衆が感謝してもてなすこと。 「箪」は竹やひのきなどの薄い木の板で作られた、食べ物をいれるための容器。 「漿」は酒以外の飲み物や汁物のこと。 古代中国の燕の国は斉の国に破れたが、悪政に苦しんでいた燕の国の民は、斉の軍隊に感謝しもてなしたという故事から。 |
箪食( ? ) | |||
08 | りゅうきん しゃくせき | 鑠石 | 金属や石が全て溶けて流れるほどの猛烈な暑さのこと。 「鑠」は溶かすという意味から、熱さや火力のたとえ。 十個の太陽が同時に昇って金属や石を全て溶かしたという古代中国の伝説から。 |
流金( ? ) | |||
09 | せっし やくわん | 扼腕 搤腕 |
激しく怒って、悔しがる様子のこと。 「切歯」は歯ぎしりをすることや歯を食いしばること。 「扼腕」は自身の片方の腕をもう片方の手で握り締めること。 |
切歯( ? ) | |||
10 | けんたん こんげい | 坤倪 | 天地の一番端のこと。 「乾端」は天の端、「坤倪」は地の果て。 |
乾端( ? ) |
問2
01 | ようとう はいび | 気に入られるために相手の機嫌をとること。 「擺尾」は尾を振ること。 川の流れに逆らって泳ぐ魚の動作のことをいい、頭を揺らしながら尾を振るという意味から。 |
揺頭 擺尾 | ||
02 | よくふ うく | 愛すること。親が子を、政治家が人民を、男が女を慈しみ愛することをいう。 「嫗煦」は暖めて育てること。 親鳥が雛や卵を翼で覆って、暖め育てることにたとえた言葉。 |
翼覆 嫗煦 | ||
03 | ようこん ろうどん | 荒々しく道理に背き、どこまでも貪欲なこと。 「羊很」は乱暴な羊のように荒々しく、命令に従わずに道理に背くこと。 「狼貪」は狼のように欲深くむさぼること。 |
羊很 狼貪 | ||
04 | ついいん らくこん | 運不運が人にはあるということのたとえ。 「茵」は敷物のことで、「溷」は便所、厠のこと。 散った花びらが運よく敷物に落ちるものもあれば、便所に落ちることもあるということから。 |
墜茵 落溷 | ||
05 | えんけい きょしょう | 強く待ち焦がれること。 または、すぐれた才能を持つ人物が現れるのを心待ちにすること。 「延頸」は首を伸ばすこと。 「挙踵」はかかとを上げて爪先立ちすること。 爪先立ちをしながら、首を長く伸ばして待ち望むということから。 |
延頸 挙踵 | ||
06 | さくし せきとく | 古代中国の国の晋にいた名文家の習鑿歯は、手紙での議論がとても上手かったということ。 「鑿歯」は習鑿歯のこと。 「尺牘」は手紙のこと。 晋の習鑿歯は名文家として有名で、その中でも手紙を使っての議論が上手かったために、将軍の桓温が右腕として厚遇したという故事から。 |
鑿歯 尺牘 | ||
07 | こうよく ぜっしょ | 私情を挟まず、公正に政治を行うこと。 「孔翊」は人の名前。 「絶書」は手紙の中身を確認せずに捨てること。 中国の晋の時代の洛陽の長官になった孔翊は、その地位を頼って送ってくる私的な依頼の手紙は、全て読まずに水の中に捨てていたという故事から。 |
孔翊 絶書 | ||
08 | ちょうき るいこう | 天子の徳が積み重なっていって、その恩恵が広く行き渡ること。 「重熙」は光明を積み重ねること。 「累洽」は恩恵が広く行き渡ること。 何代もの間、善政が続いて平和な時代が長く続くという意味から。 |
重熙 累洽 |